アルデヒド、ケトンのアセタール化反応は二段階の可逆反応であり、
反応中間体として
ヘミアセタール (R
1−C(OR')(OH)−R
2) が生成する。これは通常は不安定なので直ちに別のアルコールと反応しアセタールとなるか、脱アルコールして元のアルデヒド、ケトンに戻る。しかし強い
電子求引性基を持つアルデヒドやケトンをアルコール溶媒に溶解した場合には、ヘミアセタールが安定に生成することがある。
アセタールはアルデヒドやケトンのような求電子性をあまり示さず、またアルコールのような求核性も示さない。そして温和な酸性条件で元のアルデヒドやケトン、ジオールへと戻すことができる。そのため、アルデヒド、ケトン、1,2- または 1,3-ジオールの
保護基としてしばしば使用される。特に、ジオールと
アセトンが縮合してできる環状アセタールのことを アセトニド (acetonide) と呼ぶ。