現在、一般にフルートというと、ここで述べる、数々のキー装置を備えた、
オーケストラに用いられる横笛を指すが、古くは広く笛一般を指した。特に
バッハなど
バロック音楽の時代にあっては、単にフルートというと、現在一般に
リコーダーと呼ばれる縦笛を指し、現在のフルートの直接の前身楽器である横笛を指すには、「横の」(トラヴェルソ)という形容詞を付けて「フラウト・トラヴェルソ」と呼ばれていた(単に「トラヴェルソ」と略されることもあった)。
楽器はキーを右にして構え、下顎と左手の人さし指の付け根、右手の親指で支える。楽器は両肩を結ぶ線と平行に持つのではない。右手は左手に比べて下方、前方にある。奏者は正面ではなくやや左を向き、右に首をかしげている。