たとえば、対立形質を持つ純系同士の交配では、子の代では1:0の割合で片方の性質が現れるが、これは見かけのことであって、劣性が
遺伝していないわけではない。孫の代では3:1の割合で両者の性質が現れる。
そこで、優性の遺伝子をもつ個体と、劣性の遺伝子をもつ個体とが交配すれば、その子は優性遺伝子と劣性遺伝子をヘテロに持つことになる。その体内には、正しい設計図と壊れた設計図が共存するから、正しい酵素と壊れた酵素が同時に作られる。その結果、数が少なくはなっても、正しい酵素が作られる為、その形質は発現できることになるであろう。つまり、見掛け上は劣性の形質は出現しない。